No.162(12/3)−[ 模擬店から本業を考える ]
目の前を歩いていた女の子がどっか〜ん。みごとに木に真正面から顔ごとぶつかりました。それは見たというより「音」で感じたといった方が正しいかもしれません。そんな時、笑っちゃいけません。もちろん、笑っていません。でも自分の身体の中から「ふっ」という音にならない微笑が出たような気もします。こんな時、「大丈夫ですか?」と声をかけてもいけません。うら若き女性は誰にも見られたくなかったでしょう。血でも出して倒れればかけ寄って助けもしましょうが・・・。さらに歩き続けていましたら、「ねぇ、ねぇ今の見たぁ?」とぶつけた本人が友達に声をかけるのが後ろから聞こえましたので大丈夫でしょう。「痛かったぁ」と言っていましたから。

こんな感じで東京外語大学の学園祭が自分を迎えてくれました。先ほどのは、キャンパスに入ってすぐの1シーンです。朝10時から1時間ぐらいしかいませんでしたが、ビーフストロガノフとピロシキと肉と野菜が串刺しになっているのを腹の中に入れて持ち帰りました。実は、今年宮崎から出てきた女の子がこの大学に入り、ロシア料理の模擬店の店長をやるというので顔を出したのです。

なにかのイベントで出し物を考える時、食べ物を売る店に素人さんは、ことのほか熱心になりそうです。仕入れたものを倍に売って、ほとんどが儲けですし、食べるほうも安いと感じる場合が多いからです。これだったら、いっちょ商売できんじゃないの?と思うのも当然でしょうね。ところがどっこい、おわかりだと思うでしょうが、一時的なイベントではなくずっとやらなければならないので、お客さんにもついてきてもらわなければ経営は成り立ちません。それと、家賃ですね。近頃、契約更新で何回か据え置きが続いていますが、それでも家賃は経費の中でどっしりと座り込んでいます。

今、注目しているのが、10人掛けカウンターのラーメン屋さんです。しかもラーメンが主でも、中華系の料理も出す店です。家賃は安いはずです、なにせ狭いですから。しかし、それでも回転させなくてはやってはいけないと思います。料理は安い!という感じではないのですが、ボリューム、うまさ、早さで納得です。

その技術を持っているとおもしろいと思います。でも、確かな技を持っていても職人としてならOKでも、経営者として成功するのとは別だからややこしいのです。
12月になりました。巧みなフライパンさばきはお見せすることはできませんが、夢ある2002年を語る時季がやってきました。 おてやわらかに。

あ、あのロシア料理..... うん、うん、あ、うん、うまかったっス。
 
No.163(12/10)−[ みやこんじょ野菜を恨む人 ]
『その男はタクシーを止め、後部座席に手に抱えた野菜の入った箱を置き、こう言った。「今、ママさんが来ます。その前にちょっと両替用にお金を貸してもらえませんか?」運転手から8000円を受け取って、その男はママを呼びに階段を下りた。いくら待ってもママは来ない。???。「!」やられた、寸借詐欺だ。』

なるほど。運転手は敵の持ち込んだ野菜にすっかり安心したわけですな。運転手は交番へ行き、ことの顛末をおまわりさんに話し、「そりゃ、あんたが悪いよ」と言われる始末。がっくりと肩を落とした運転手「さん」を、うちの新人バイト君は交番の中で見ながら「可哀想に」と思ったそうです。もう、皆さん、わかりました?わからない人は第3段落に突入。

新人バイト君は入店2週間め。徐々に仕事の段取りもわかり始め、ひとりで仕込みの準備をしている時、帽子をかぶったおじさまが店に入ってきました。「あのぅ、野菜はありますか?」そういえば入口に伝票だけ落ちていたなと思った彼は、帽子をかぶった運転手さんに連れられて交番へ。そこで「彼の野菜」と出会い、何が起きたのかを聞かされたわけです。帰りは野菜さんと一緒です。彼が伝票を見ながら検品したところ、何ひとつなくなっていなかったそうです。犯罪に使われた野菜は、何事もなかったかのように、その日のお客さんの口へ。そしてお客さんはおいしい、おいしいと。

犯人は、下りた階段とは別に「みやこんじょII」へ行くのに近道の階段があることを知っていて、犯罪の手口のキーワードとなった「みやこんじょの野菜」がシャッターの前に置かれているのも頭に入れての計画的なものだと思われます。

今度、開店前のお店をチェックしてみてください。シャッター前には配達された食品・おしぼりなどが「放置」されています。あれから、みやこんじょの野菜は・・・それでも放置されたままです。
 
No.164(12/17)−[ シャレた店での飲み方 ]
よく、人からお前には携帯電話は似合わんとか、車を運転するの?自転車オンリーじゃないんだとか言われます。いわゆる洗練されていない武骨なイメージということなんでしょう。あ〜どうせそーよ。で、その男が小走りに、似ても似つかん青山を小走りで、やっと見つけたラーメン屋さんへ入り、味噌ラーメン(550円)を所望。空腹を半分くらい満たし、再び元の店へ小走りで帰って行きました。

近頃、ミニ宮崎県人会青年部の飲み会というものに参加させて頂いております。といっても必ずしも宮崎出身でなければならないというわけではない、まぁお友達飲み会です。毎月第2木曜日に開かれるその会場が、今回は青山だったわけです。

みやこんじょを6時半に出れば、新宿三丁目→外苑前ということで余裕をもって約束の7時に着けたのですが、みやこんじょにいたお客さんと語り出すうちに抜けられなくなりました。焼酎の杯も重なり、焼酎ボトルが底をついて、やっとのことで外苑前に着いたのは7時半。それから店を探すこと30分。みやこんじょとは趣を異にした、ホント洗練された大人が行くようなシャレたお店に着きました。

すでに焼酎を飲んでいたからなのか、無性に腹が減ってしようがなく、素敵な皿に盛られた清楚な感じの料理はすぐになくなりました。これではマズイ(体にもサイフにも)と思い、ラーメン屋ののれんをくぐったのでした。「元の店」に戻ってからも、ガッツンガッツン注文して7人で焼酎3本空けてお代は1人6000円也。

安くはないけれども、これはこれでこのお店の使い方があるはずだと思いました。みやこんじょでは先週1人で来られた方が腹が減っているんだと言って焼きそばを注文されました。出てきた鉄板ジュージューの焼きそばを見て、「なにこれ?」とその量にびっくり。回りのお客さんにおすそわけしたくらいです。それはそれでよしとして、先程のお店の場合は、ガッツンガッツン食べて、どっくんどっくん飲んじゃあいかんのです。

今度行く時は、そうだな、女の子もいいけど気をつかいそうだから、やっぱ男2人で行くとしましょう。焼酎を1本飲み切るまで、つまみを一品ずつとって語る、語る、語る。大人の雰囲気を味わえて、そこそこの料金で楽しめることでしょう。

みやこんじょの師走も佳境に入りました。雑多な雰囲気ですが、引き続きよろしくお願い致します。
 
No.165(12/25)−[ 手を打つ ]
このクリスマスイブ・イブあたりから薬用マッサージシャンプーなるものを使い始めました。自分としては、さほど気にもせず、床屋のおばちゃんからも「あんたの髪は細くて柔らかいけど禿(はげ)はせんよ」とお墨つきを頂いていたのですが、子供たちからのヤバイんじゃないのぉとの合唱に、じゃあ予防だけはしておくか、となったのです。湯舟につかりながら歯磨きをするのは大好きなのですが、地肌をマッサージしている姿は滑稽(こっけい)そう。

そんな髪のことなんか考えもしなかった高校の頃、畑をならして家を建てることになりました。神主さんに来て頂いて地鎮祭なるものが行われました。「なんでああいうことをすっと?」と父に尋ねましたら、しなきゃしないでいいだろうが、もし家になんかあったら困るだろう。あん時地鎮祭をせんかったから災いが起きたとしたら悔やまれるだろうと。やっても災いが起きたらあきらめもつくというわかりやすい答えが返ってきました。

そんな父も亡くなり、母は姉夫婦の近くに元気で暮らしています。自分としては年3回は帰省するようにしています。ある人は「近頃、頻繁に帰ってくるけど、お母さんの具合でも悪いの?」と聞いてきます。「うんにゃ」と答えます。病気になってからじゃ遅いんであって、元気なうちに会っておくことが東京で暮らす親不孝の息子ができる最低限のことだと思っています。

つまり、髪にしろ、家にしろ、親にしろ、後悔しないだけの手は打っといた方がよかろうなぁということです。あたりまえだといえばあたりまえのことですけれど・・・。

先に手を打つもなにも、次の年、次の年と手を打たなければならないものが、みやこんじょにあります。お客さんのお誕生会プレゼント用のスタッフTシャツです。おととし800人ほどのお祝いが、今年はなんと1800人を越える方々のお祝いができそうです。今年の黄色のTシャツも底をついて、今年結婚した幸せいっぱいのスタッフのY君に選んでもらった来年の色・紺色のTシャツへのバトンタッチは今週中に行われます。
 
No.166(12/31)−[ 逆転に備える日 ]
お疲れさまでした。大晦日です。何といっても道路のスキスキがたまならく爽快です。これを1週間ほど楽しもうと思っています。日頃の混雑さを知っているだけに、都心の静けさをより一層楽しめるというものです。道路とは反対に、建物、とりわけデパート、スーパーの今日の混みようは大変なようです。

さて、いろいろ問題の歌舞伎町はというと、夕方5時では閑散としていました。コマ劇場に通じる2本のメイン通りは別ものですけれども・・・。常連客を相手とするお店は休みとなり、不特定多数のお客さんを狙った大手居酒屋を中心に動いているようにも見えます。

そんな中で、知らない人は滅多に足を踏み入れないみやこんじょもこの年末年始商戦に弱小ながら参戦しています。ハコ(収容人数)が40人くらいの店だから、そこそこにはやっていけました、従来は。今年はまったく(いつもですが・・・)わかりませんが、新聞紙上でコメントを自分なりに発表するとなるとこうなるでしょう。『まったくもって、この不景気という実質かつ心理的なものは、消費を悪とし、加えてテロという言葉が海外旅行を国内旅行へ変更させ、国内旅行も、より短かな所へと目を向けさせる。自然と東京にいる時間も長くなり、家の食事に飽きた人たちは、ちょっぴり贅沢とばかり夜の繁華街へ出かける機会も多いでしょう』と。世間に溢れている言葉のツギハギのようですが、ま、こうなりゃしめたもんだと。

今年の勢いを来年にという方には、このまま走っていただくとして、今年に納得いかなかった方は、2001年12月31日でひとまず切りましょう。12月31日も1月1日もしょせん、ひとつながりの日だと考えたら逆転成功!の道はありえませんから。 よいお年に!
 
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